Induction Lamp System
無電極ランプとは?
その原理や技術解説
水銀灯やLED照明との違い、交換するメリットとは?
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「無電極ランプ」には、電極やフィラメントが無いから
低発熱・低消費電力電気代は水銀灯の半分以下!
無電極ランプは、電磁誘導の原理と放電による発光原理を利用することで、発光管内に電極を持ちません。
インバーター(安定器)、誘導コイル、発光体から構成され、インバーターにより 誘導コイルから磁界を発生させ、電磁誘導を生じさせます。
これによって発生した電子と管内の原子が励起されることで、紫外線を発生させ、電球内壁の蛍光粉に衝突し、可視光線が生じます。
「無電極ランプ」は照度範囲が広い
自然光に近く、影ができにくいので高天井照明に最適
無電極ランプ200W
水銀灯400W
左:無電極ランプ200W 右:水銀灯400W
光環境評価システムQUAPIXによる、明るさ画像比較からもわかるように、太陽光に近い拡散光源のため、影ができにくく、水銀灯よりも広い範囲を照らします。
これは、倉庫や工場など、人による作業を安全に行うために必要な条件であるため、日本よりも規制が厳しい、欧米の多くの倉庫や工場で、導入が進んでいます。
「無電極ランプ」は目に
やさしい
太陽光に近い演色性と、LEDのようなブルーライトも出ないので長時間でも目が疲れません
近年普及している、LED照明はブルーライトによる人体への被害が懸念され始めています。
長時間、高出力のブルーライトとの接触は睡眠障害など生体リズムに影響がでるといったものです。
無電極ランプはその原因ともいえるLEDのようなブルーライトが発生しないため、体にやさしく、負担も削減できます。
また、無電極ランプは発光体の面積が水銀灯やLEDと比較して大きいため、瞳孔ルーメン(PLM)の係数が大きくなります。反対に、同じ照度(lx)の水銀灯やLEDは点光源なので係数が小さくなり、眩しく感じるため、結果として瞳孔が閉じてしまい、暗く見えてしまいます。
*瞳孔ルーメン(PLM)とは、人の瞳孔の状態を考慮した考え方で、近年ではルクス(lx)に代わり照明の新しい基準になりつつあります。
水銀灯400W代替えランプの比較表
項目 | 無電極ランプ | LED照明 |
---|---|---|
消費電力 | ◎200W | ◎120W-180W |
定格寿命 | ◎6~10万時間 | ○4万時間 |
光の範囲 | ◎広い | △狭い |
グレア | ◎弱い | ×強い |
影 | ◎薄い | ×濃い |
演色性(Ra) | ○80以上 | ○30~95 |
点灯時間 | ○早い | ◎瞬時点灯 |
照度減衰率 | ◎凄く低い | ○低い |
色温度(K) | ○2000~6500 | ◎全色可能 |
実体温度 | ◎ランプ90℃前後 | ◎光は0℃・放熱盤は100℃ |
使用温度 | △氷点下20℃~40℃ | ×氷点下20℃~40℃ |
器具重量 | ○重い | ×製品多数 |
初期導入費用 | △同等 | △製品多数 |
床面均一照度 | ◎凄く良い | ×悪い |
防虫度 | ○良い | ○良い |
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WAREHOUSE
工場や倉庫などの長時間の作業が必要となる場所の照明には、演色性が優れていることや照度範囲が広いことが求められます。
また、導入コストも気になるところ。
AVENUE
街路灯には、夜道の安心・安全な歩行を提供する為の光空間を創りあげます。
防犯カメラなどで合わせて使用する場合、その記録映像はフリッカーが発生せず、演色性も高く満足頂けるでしょう。
FACILITIES
屋内施設、体育館などでは灯りの斑(ムラ)が無い均等な光空間を創りあげます。
早いスピードの球体を追う球技などでは、その球体は見えやすく、高く上がり目線が照明と重なっても見失わないとの評価を得ております。